Getting started
About X10
本ソフトウェアは並列分散プログラミング言語 X10 により書かれている. X10 は Java 的なオブジェクト指向言語であり,並列分散処理を記述できる言語設計をもつ. X10 は C++ か Java をバックエンドとし,X10 で書かれたプログラムは1度 C++ か Java に翻訳されてコンパイルされる.
X10 については,公式サイト
- http://x10-lang.org/
- http://x10-lang.org/documentation/getting-started.html
- http://x10.sourceforge.net/x10doc/latest/
などから情報を収集できる.
Install X10
X10 コンパイラは Java を使用するため,Java をインストールし,環境変数 JAVA_HOME
を設定しておく必要がある.
ここでは,X10 2.5.4 を Linux にインストールする場合を説明する.
まず,以下のウェブサイトから「x10-2.5.4_linux_x86_64.tgz
」をダウンロードする.
- http://sourceforge.net/projects/x10/files/x10/
コマンドラインターミナルを起動し,以下の手順を行う.
$ su
# ls
x10-2.5.4_linux_x86_64.tgz
# mkdir /usr/local/x10
# tar zxf x10-2.5.4_linux_x86_64.tgz -C /usr/local/x10
# exit
以上で /usr/local/x10
に X10 をインストールできた.
最後に X10 へのパスを設定する.
$ echo 'export PATH=/usr/local/x10/bin:$PATH' >>~/.profile
一度ログアウトし再度ログインすれば,x10
,x10c
,x10c++
などのコマンドが使える.
x10c++
… C++ バックエンドでコンパイルし,a.out
を生成するx10c
… Java バックエンドでコンパイル(javac
相当)x10
… Java バックエンドで実行(java
相当)
Download from GitHub
ターミナルを起動し,以下の手順でソースコードを入手する.
$ git clone git@github.com:plham/plham.git
$ git clone https://github.com/plham/plham.git # HTTPS を使う場合
正しく完了すれば,plham
というフォルダができている.
Run sample programs
本ソフトウェアは人工市場シミュレーションの研究例をサンプルコードをして含む. ここでは一例として,Chiarella & Iori (2002) のシミュレーション(変更あり)を実行する.
先ほど git clone
を実行したフォルダから,
$ cd plham
$ x10c++ samples/CI2002/CI2002Main.x10 # C++ 経由でコンパイル
$ ./a.out samples/CI2002/config.json >output.dat # 実行出力を output.dat に保存
$ Rscript samples/CI2002/plot.R output.dat output.png # 価格時系列をプロット